日本
民国期美術へのまなざし 辛亥革命百年の眺望 (アジア遊学)
日本
民国期美術へのまなざし 辛亥革命百年の眺望 (アジア遊学)
- 出版社
- 勉誠出版
- 出版年月日
- 2011.10
- 価格
- ¥2,640
- ページ数
- 238
- ISBN番号
- 9784585226123
- 説明
- いかなる体制も、交代すると自己の正当性の確立のために、前体制の価値観を否定する。これは繰り返されてきた歴史の法則である。
明治維新のとき、徳川幕府は悪者にされた。清朝を倒した中華民国ができたとき、封建体制は全否定された。
全く同様に、1949年の新中国の創設でも、民国時代の政治・文化・経済・社会は、みんな暗黒のものとされた。
かつてほぼ「価値のない」「ブルジョアの」「腐敗した」と決め付けられていた、民国期の美術を取り扱うときには、ひととおりそのことを頭の隅に入れてかからねばならない。
とくに文革終結以前の大陸では、戦前の文化に就いては日本のそれも含めてほぼ全否定であった。弁証法的な発展史観では、そうでなければ自国文化の存在証明ができなかったのだ…。
日本美術の影響下に覚醒し、ソ連美術の影響下のもとに成長した中華民国期の美術。新中国の体制下で見失われていたその豊穣を新たな目で検証する。
※出版年が古いので新本ですがヤケ・シミ・痛みがございます。