日本
農村景観の資源化 中国村落共同体の動態的棚田保全戦略
日本
農村景観の資源化 中国村落共同体の動態的棚田保全戦略
- 出版社
- 御茶の水書房
- 出版年月日
- 2016.10
- 価格
- ¥11,660
- ページ数
- 359
- ISBN番号
- 9784275020529
- 説明
- 農の多面的機能が重視され、農村景観の美しさに対する評価が高まる一方で、農村景観によって生計を立てられる農家は多く存在していない。市場経済のなかで、農業の衰退や農村の疲弊が存在するなかでも、農業を営む人々が農村景観を糧に生活を成り立たせることは可能か、という問いが本書の原点である。それを実現するためには、著書の題目でもある『農村景観の資源化』が必要であり、現地での調査から『農村景観の資源化』の考察を行った。また人間生活を含む生きたものを総括して保全していく「動態的保全」という概念に対して、3つの村の異なる動態的保全のあり方を示し、この概念に加筆を行った。
本書の調査地は、少数民族が棚田耕作を主とし、600年以上ほぼ完全に近い自給自足の生活を行ってきた中国広西壮族自治区龍脊棚田地域である、各村のリーダー・地域住民・地域への旅行者に対する聞き取り調査を中心に、現地調査を行ってきた。過去に様々な論文を執筆し、その集大成として本書を出版した。