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韓国軍事主義の起源 青年朴正熙と日本陸軍

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韓国軍事主義の起源 青年朴正熙と日本陸軍

著者
カーター・J・エッカート著 松谷基和訳
出版社
慶應義塾大学出版会
出版年月日
2024.08
価格
\7,920
ページ数
512
ISBN番号
9784766429763
説明
 満洲国軍官学校で朴正熙は何を血肉化したのか。韓国近現代史の核心である「軍事主義」と、それを体現する「朴正煕」の満洲時代に迫る、朝鮮史研究の泰斗による集大成。
「私はひたすらに軍人生活の中にのみ人生の哲理を追い求めてきた。」――朴正熙
 1961年から1979年までの朴正熙政権期は、韓国にとって未曾有の経済成長を遂げた時代であると同時に、政治的抑圧が激化する時代でもあった。1961年に5.16クーデターで政権を奪取した朴正熙と彼の仲間たちは、近代化を推し進めるにあたって「軍事主義」を取り入れ、開発独裁を敷いた。
 本書は、19世紀後半の朝鮮王朝末期から第二次世界大戦までの時期を精査するなかで、植民地期の満洲国軍官学校の世界へと足を踏み入れ、韓国近現代史の核心へと迫る。若き朴正熙らが、満洲において日本陸軍の文化と行動様式を徹底的に吸収し、その教育と訓練をやがて統治のひな形にしていく過程を明らかにする。
 日本語や韓国語の膨大な資料のみならず、韓国人、日本人、中国人の元軍校生たちへのインタビュー調査をもとに、朴正熙が体現する「軍事主義」の起源を探る壮大な試み。