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中華民国と文物 国家建設に果たした近代文物事業の役割(早稲田大学エウプラクシス叢書)

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中華民国と文物 国家建設に果たした近代文物事業の役割(早稲田大学エウプラクシス叢書)

著者
張碧惠
出版社
早稲田大学出版部
出版年月日
2019.10
価格
¥4,400
ページ数
322
ISBN番号
9784657198037
説明
歴史と伝統文化が凝縮した文化遺産である「文物」の破壊・海外流出を防ぐため、国家は何ができるのか―。辛亥革命から台湾へ退去する1949年までの間、中華民国各政府が進めた文物事業の「光と影」に本書は迫る。ナショナリズムと知識人の危機感が追い風となり、文物保護の目的には一貫した方向性があった。法制度も整った。中華民国の人々が「清王朝文物」の価値を発見したとき、強力な権限を持つ専門機関が無かったことから、内部抗争が生じ、保護を有効に進めることができなかった。内憂外患の文物事業に対する考察は、グローバル時代に高まるナショナリズムと文化財の評価・保護の関係から、略奪された文物の返還の在り方までを深く問いかける。