日本
中国書学と近代知
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中国書学と近代知
- 出版社
- 汲古書院
- 出版年月日
- 2024.10
- 価格
- \17,600
- ページ数
- 686
- ISBN番号
- 9784762967337
- 説明
- 目次
序章 近代書学をめぐる「知」の問題
第一部 前近代からの接続
第一章 翁方綱にみる名品の書流――『化度寺碑考』を手がかりとして
第二章 翁方綱の北碑観――兼ねて阮元説との関係に及ぶ
第三章 翁方綱・阮元と清朝書学の転換――「帖学期」・「碑学期」を超えて
第二部 碑学の相対化と変容
第四章 碑学盛行後の帖学――陶濬宣「宋元祐秘閣本晋唐小楷帖跋」の碑帖互証
第五章 李瑞清の金文書法論――「玉梅花盦論篆」とその系譜
第六章 『流沙墜簡』の書法的受容――羅振玉・陳曽植から沙孟海まで
第三部 書学資料の鑑蔵と複製
第七章 端方が目指した碑拓鑑蔵の拠点化――碑拓著録『匋斎蔵碑跋尾』とその寄跋者たち
第八章 時代を映す碑拓鑑定指南――方若『校碑随筆』の周辺
第九章 刻帖から影印帖への転換――趙爾萃『傲徠山房所蔵五朝墨迹』の誕生
第十章 筆写文字資料の影印に対する近代的認識の一斑――鄧尾の出版活動を例に
第十一章 清末国粋派における「美術」と「金石書画」――劉師培から鄧尾へ
第十二章 「整理国故」運動の「美術」と「書」への波及――陳彬龢『中国文字与書法』の啓示
第十三章 書を編み込んだ中国美術通史――清末の雑誌論文、民国期の教科書
第五部 中国書学を介した日中交流
第十四章 羅振玉と明治末葉の東京――交友録としての「扶桑西遊記」
第十五章 博文堂における中国法書の影印出版について――内藤湖南と羅振玉のアプローチ
第十六章 敦煌本温泉銘の書法に対する内藤湖南の見解――内藤の交遊と王羲之書法観を視野に