日本
法住経と法住記
日本
法住経と法住記
- 出版社
- 文人画研究会
- 出版年月日
- 2018.11
- 価格
- \3,850
- ページ数
- 159
- ISBN番号
- 9784762995682
- 説明
- 現世にとどまって仏法を護持する16人の阿羅漢。その名を記す『法住記』と、世尊が法住を記した『法住経』を全現代語訳。
南宗画の画題研究の一環として宋の文人によって書かれた十六羅漢図の賛を読み、そこに引かれる『法住記』の解読に着手した結果、『開元釈教録』に記録される『法住経』に辿り着き、現在ようやく「十六羅漢」の性格が解明されつつある。また本書附載の二論考により、玄奘三蔵が『法住経』『法住記』をいち早く漢訳し、それが後世に与えた影響についても明らかになった。
『法住記』では三宝を供養する「福田」が説かれているが、その現代語訳を公開するのも仏縁による「供養」であり、今後多くの方々に資するものではないかと思われる。(「おわりに」より)
目次
はじめに
『仏臨涅槃記法住経』(原文・訓読・現代語訳)
『大阿羅漢難提蜜多羅所説法住記』(原文・訓読・現代語訳)
『法住経』『法住記』とは何か
六事成就/経と記/玄奘の求法/阿毘達磨への原点回帰/法滅と法住/
『法住経』『法住記』の成立と十六羅漢像
黄庭堅と仏教
作品とその注釈の編纂/詩の二重性/詩人世界の二重性/
任淵が注釈に利用した仏典/黄庭堅と羅漢図、そして『法住記』
おわりに
参考文献
索引(事項・人名)
【図版目次】
○表紙カバー 藤本鉄石【渡水十六羅漢図】
○カラー口絵1 藤原芳尋【釈迦涅槃図】
○カラー口絵2~17 伝禅月大師【十六羅漢像】(養鸕徹定『羅漢図讃集』)
○カラー口絵18 【玄奘三蔵法師像】(東京国立博物館蔵)