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十六羅漢図の原点

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十六羅漢図の原点

著者
森田聖子 小林詔子 許永晝編著
出版社
文人画研究会
出版年月日
2019.11
価格
\8,800
ページ数
354
ISBN番号
9784762995705
説明
十六羅漢はどこからやってきたのか?
 『法住記』を一読して誰もが驚くのは、恐らく説法する導師がすでに世尊ではなく、その入滅後八百年中に在世したというシンハラ国出身の大阿羅漢ナンディミッタであった点ではないかと思う。しかも『法住記』に記される教義が純粋ヴィバッジャヴァーダな分別説部なのかといえば、けっしてそうではない。紀元前の遙か昔、原始教団が分裂したのち、スリランカへ渡って伝承された原始仏典を基盤とし、紀元百年前後に本土のインドで起こった「大乗」という革新運動をも包含する、第三の仏教なのである。 (はしがきより)
目次:
口絵
はじめに
第一章 蘇軾の十六羅漢賛二種と十六羅漢像
 蘇軾「十八大阿羅漢頌」
 蘇軾「自南海帰過清遠峡宝林寺敬賛禅月所画十八大阿羅漢」
 浦上春琴筆【白描十六羅漢図】の解読(森田聖子)
第二章 十六羅漢の原典
 黄庭堅「十六羅漢賛十六首」
 十六羅漢像の原型(許永晝)
附録
 「十六羅漢」関係年譜
 俊芿律師の足跡(森田聖子)
おわりに(小林詔子)
参考文献
索引