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縄文語の面影宿すアイヌ語-東ユーラシア基層語と愛和韓3語のリンク-

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縄文語の面影宿すアイヌ語-東ユーラシア基層語と愛和韓3語のリンク-

著者
西沢進著 落合淳思編
出版社
朋友書店
出版年月日
2024.12
価格
\3,300
ページ数
343
ISBN番号
9784892812088
説明
 最新のDNA研究は、縄文人が日本列島渡来以前の約5万年前インドシナ半島に住み、東ユーラシア基層に位置し、アイヌ人がその直系であることを解明し、また約5千年前の韓半島で先住の縄文系と北東アジア祖先のツングース系(紅山文化人)との混血により弥生人が誕生したことを解明した。また父系に遺伝するY染色体DNAと言語の密接な関連を実証し、アイヌ人・アイヌ語が縄文人・縄文語の直系であることをほぼ明らかにした。
 本書はこうしたDNA研究成果に基づき、アイヌ人が縄文人の直系であり、東ユーラシア基層語であった縄文語からユーラシアの諸言語が成立したことを考察する。
 第1章では、東ユーラシア基層語である縄文語と直結する貴重なアイヌ語の歴史と研究史及びアイヌ語の特質と文法を詳述する。
 第2章・第3章では「アイヌ語と韓国語とは、言語的に日本語とは関係がない」というこれまでの言語学研究の常識に対し、愛和韓3語の縄文語からの歴史的分化を、古語残存性が高いとされるアイヌ語地名の検討、記紀万葉に残存する上代接頭語の愛和対比研究、日本語特有とされるノダ文・テシマウ文・象鼻文の文法研究、精度を高めた言語年代学の基礎語彙調査などを用いることで、実証的に明らかにする。またこれまで「系統不明」とされていた愛和韓3語がとともに「北東アジア語族」とでも呼ぶべきグループに入ることを示した。
 第4章では、漢語の文字文化を摂取した古墳語の影響による、新羅語・和語の誕生を推定し、西暦300~600年代に上代語製作が劇的に進展する過程を万葉仮名の段階的成立と関連付けて解明する。
 アイヌ語・日本語・韓国語の同系性、弥生語の言語特性、漢字音の成立時期解明による日中韓の3語の古代母音体系の変化時期の特定、以上3点が立証されているとする画期的な研究成果。
目次
はじめに/本書の凡例
第1章 アイヌ語はどんな言葉なのか
 第1節 アイヌ語の歴史とその研究史
 第2節 アイヌ語の文法
第2章 愛和韓北東アジア3語のlink例
 第1節 愛語・和語の語彙の類似と地名の類似
 第2節 表現の類似
 第3節 上代和語の性質と起源
第3章 北東アジア3語の基礎語彙比較とCVC検定
 第1節 言語年代学
 第2節 CVC検定
第4章 古人骨のDNA系統分析
 第1節 日本人のDNA
 第2節 日本人とアイヌ人の成り立ち
付論