朋友書店

日本

『水滸伝』と金聖嘆

 『水滸伝』と金聖嘆

日本

『水滸伝』と金聖嘆

著者
渡部直己
出版社
読書人
出版年月日
2025.01
価格
\2,970
ページ数
224
ISBN番号
9784924671690
説明
 明末清初の中国に、途方もない批評家が現れた! 金聖嘆――その無謀で繊細なフォルマリズムに導かれ『水滸伝』を読み解き、導き手に肉薄して、小説批評の起源と変奏を描破する。著者が生死を賭けて文学=批評の根源へ挑む絶後の達成。
 《荘子》《離騒》《史記》《杜(甫)詩》、小説《水滸伝》、戯曲《西廂記》を〈六才子書〉と呼び論じた、文芸批評家・金聖嘆。その金聖嘆が、元々120回だった《水滸伝》を70回にまで削った「70回本」は、後世にも大きな影響を与えた。金聖嘆の『水滸伝』読解法をもとに、さらに本作を精緻に読み込んでいく。それに加えて、『水滸伝』から派生した『金瓶梅』を同様に分析。日本の文芸評論の世界に、新たな地平を切り開く一冊。