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日本

跋渉中的司法女神(21世紀中国思想白皮書)

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跋渉中的司法女神(21世紀中国思想白皮書)

著者
贺卫生
出版社
時代社
出版年月日
2025.06
価格
\3,300
ページ数
260
ISBN番号
9784990601720
説明
 本書は中国の司法改革をテーマとするものである。
 過去40年余りの研究、教育、執筆生活を振り返ると、比較司法制度と中国の司法改革は、私が最も力を注いできた分野であり、関係文章は論文、講演、インタビュー、随筆などが含まれた。
 参与観察をますます多く行うようになるにつれ、司法改革の方向性についての理解を次第に豊かにし、深化させてきた。司法独立とその環境整備(例えば司法区画の構想)、司法人員の選任、適正手続きの設定、司法管理と意思決定の専門性、法律職業共同体の構築など、これらすべては一つの方向を指し示している。それは、中国司法がいかにして真の職業化に向かうかということである。
 しかし、中国の司法改革の進展を理解している人々は、みな独立、公正、職業化への道が困難に満ちていることを知っている。実際、2010年代初頭には、司法改革は停滞に向かい始めていた。参加者として、私は当初、政治制度のより敏感な領域での改革が困難な状況下で、専門化を目指す司法改革が全体的変革の突破口になり得るという信念、あるいは大胆な仮説を抱いていた。改革を通じて司法権がかなりの公正性と高い信頼性を達成した時、それは政党、メディア、議会、土地などの領域の改革を主導し保障する重要なメカニズムとなり、最終的にイデオロギーから具体的な制度まで全方位的な転換を実現できると考えていた。しかし、後の事実が証明したように、この仮説は一方的な願望に過ぎなかった。
 直接的なレベルでは、司法改革は政治制度の他の側面と相互に連動し促進し合わなければならない。より深いレベルでは、それは文明の改造であり、観念形態、統治の伝統、社会構造、経済制度など多様で複雑な事項に関わり、短期間で司法改革を推進することは非常に困難であると分かった。中国における正義の女神の運命は、決して順風満帆ではないことが運命づけられていた。このような認識の下で、過去十数年間、私は司法独立を含む憲政体制の発生学的研究により多くの努力を傾けてきた。
 本書に収録された文章の一部は以前に発表されたものである。今回の編集過程において、私は各文章に対して多少の修正を加えた。20年余りにわたるこれらの文章を読み返してみて、観点を変更する必要性はないと自覚している。成果については自信を持ていないが、学者としての独立性を保持し、学問を曲げて世に阿ることを拒否できたことは、多少の慰めとなることである。
前言