日本
中国文化の統一性と多様性
日本
中国文化の統一性と多様性
- 出版社
- 汲古書院
- 出版年月日
- 2022.04
- 価格
- ¥13,200
- ページ数
- 537
- ISBN番号
- 9784762967139
- 説明
- 広大な範囲の中国文化へ多彩な分野からアプローチする18本の論文を収録
【あとがきより】
本論集は、東方学会が中国社会科学院古代史研究所と結んだ交流協定に基づき開催している中国文化研究国際論壇の成果の一部である。本論壇は、二〇二一年五月一五日・一六日に、早稲田大学を拠点とするオンラインで開催された。全体のテーマは、「中国文化の統一性と多様性(中国文化的統一性与多様性)」である。
地域的にも時間的にも、広大な範囲を包摂する中国文化は、統一性と多様性を両有する。たとえば、中国古代において長らく国家の支配理念であった儒教は、『春秋公羊伝』に基づく「大一統」を主張し、その歴史は、正史により収斂される。統一への方向性である。その一方で、中国社会には政治的にも民族的にも文化的にも多様性が満ちあふれておる。また、朝鮮半島や日本などの中国の周縁部に目を向けた場合、中国文化を「古典」と尊重する風潮が存在する一方で、民族・地域ごとの多様な文化や歴史が展開された。
本シンポジウムは、そうした「中国文化の統一性と多様性」に関する多くの報告とそれに対する討論が収録されている。本書に収録し得なかった内容については、英文要旨を参照されたい。