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日本自社

中国近代思想研究

中国近代思想研究

日本自社

中国近代思想研究

著者
小林武
価格
¥7,700
ISBN番号
978-4-89281-178-4
説明
本書は、筆者の中国近代思想研究に関する論考より、章炳麟の思想を中心にまとめたものである。全書は、第一部「章炳麟と中国法」、第二部「章炳麟における知の諸相」、第三部「清末諸子学と異文化受容」の三部からなる。
第一部「章炳麟と中国法」は、章炳麟の憲法批判、彼の中国法に対する評価、周辺人物の礼と法に対する見方、民国期における章炳麟の法制論などを主として考察し、従来見落とされがちであった章炳麟と中国法という視点から章炳麟思想を再評価する。
第二部「章炳麟における知の諸相」では、章炳麟の学術の方法論を表現意識や歴史叙述などを手がかりに考察し、また彼の思想と明治思潮との関連を考察することでその学問的成果の基底にある方法論や思索の展開に欠かせなかった知的刺激を探る。
第三部「清末諸子学と異文化受容」では、清末の諸子学が異文化受容に際して受容枠となり、中国にとって異質な観念をいかに理解し変容させたかを考察し、また受容された異質な観念の実相より、異質なものを変容させる仕組みを考察する。
国学大師、ナショナリスト、辛亥革命のリーダーといった従来研究されてきた章炳麟のもう一つの側面、中国の法制や学問的方法論などについての緻密な思索を検討することを通じ、新たな章炳麟像を提示するとともに、清末の学者による異文化受容の実態を明らかにする。