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日本

デカルト全書簡集 第一巻(1619-1637)

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デカルト全書簡集 第一巻(1619-1637)

著者
山田弘明 吉田健太郎 クレール・フォヴェルグ 小沢明也 久保田進一 稲垣惠一 曽我千亜紀 岩佐宣明 長谷川暁人訳
出版社
知泉書館
出版年月日
2012.01
価格
¥7,700
ページ数
452
ISBN番号
9784862851246
説明
 デカルトは730通以上の膨大な往復書簡を残したが,それらはラテン語,フランス語,オランダ語で書かれた。そのうちわが国で翻訳されているのは30%ほどであり,数学や物 理学に関わる書簡は割愛されてきた。
 本シリーズ全8巻は研究者の使用に耐える翻訳を作成し,簡潔な歴史的,テキスト的な訳注を施して,基礎資料として長く活用されることを期して企画された。
 17世紀において書簡の果たす役割は大きく,それは私的な文書であると同時に複数の人に読まれることを意識して書かれた。デカルトの場合,著作ではあまり触れられない心身問題や永遠真理創造説,形而上学の諸問題,道徳論など多くの哲学的問題に立ち入った議論がなされており,書簡を通してデカルト思想の細部が明らかにされる。デカルトは「書簡によって哲学する」,書簡は「知性の実験室」と言われる由縁である。
 本巻では初期の125通を扱い,若きデカルトが音楽論に強い興味を抱いていたことやレンズについての話題など数学や自然学に関する多くの書簡が収録される。友人への近況報告,出版社との打ち合わせから,彼が教会や政治権力に細心の注意をはらいつつ執筆していたことなど,生きたデカルトの姿が垣間見える。